台湾の「世界竹会議」須崎市の竹材店が竹の電気自動車を披露へ

18日から台湾で開かれる国際会議「世界竹会議」に、高知県須崎市の竹材店が参加し、車体を竹で作った電気自動車を披露し、竹への関心を高めようとしています。

「世界竹会議」は、3年に1度、世界中の竹に関わる事業者や研究者が集まり、竹に関する技術や活用方法を共有する国際会議で、12回目の会議が18日から5日間、台湾で開かれます。

この会議に高知県須崎市の竹材店が参加し、車体が竹で作られた電気自動車を披露することにしています。

この車は実用性ではなく竹への関心を高めてもらうことを第一に作られたもので、職人が感性を頼りに編み上げる「やたら編み」という手法が取り入れられるなど、竹の魅力を伝える狙いがあります。

林野庁によりますと、竹材の生産量は統計が残る1960年には1347万束ありましたが、その後、プラスチック製品に押されて需要が激減し、おととしには、83万束まで減っています。

この車を制作した竹材店の山岸義浩さんは、「竹はわずか3年で製品に利用できるようになり、持続可能な資源です。変わった製品でPRし、若い人たちにも竹に関心を持ってもらいたい」と話しています。

山岸さんは、「世界竹会議」でこの車を実際に走行させ、世界に竹の魅力をPRすることにしています。