高知県の人口推計 前年比約1万人減少 全国で5番目に高い率

総務省が発表した去年10月時点の人口推計で、高知県は前の年より約1万人減少し、減少率は1.37%と全国で5番目に高くなりました。

総務省は、去年10月1日現在の人口推計を発表し、外国人を含めた日本の総人口は1億2435万2000人で、前の年よりも59万5000人、率にして0.48%減りました。

日本の総人口は、2011年以降、13年連続の減少となり、減少幅、減少率ともに前の年よりも拡大しています。

都道府県別で人口が増加したのは東京都だけで、高知県の人口は66万6000人、前の年より約1万人減少し、減少率は1.37%と全国で5番目に高くなりました。

年齢区分別に見ると、15歳未満の人口は7万人で、前の年より2000人減ってその割合は10.5%と全国で5番目に低くなりました。

また15歳から64歳の「生産年齢人口」は前の年より5000人減り35万5000人、65歳以上の人口は2000人減って24万2000人で、高齢化率は36.3%と秋田県に次いで2番目に高くなりました。

高知県は人口減少や少子高齢化に歯止めがかからない状況を受けて今年度から人口減少対策の司令塔として「総合企画部」を設置し、部局横断で対策の強化に取り組んでいます。

【県「若者の人口減対策にもしっかりと対応」】
高知県総合企画部の松岡孝和部長は「地域が将来にわたって生活や文化を引き継いでいくためにはできるだけバランスの取れた人口構成が必要だと考える。若者の人口減少対策にもしっかりと対応し、3年後までに若者の人口の減少数をゼロにすることを目標に掲げている。今年度、創設した10億円規模の『人口減少対策総合交付金』を使って市町村と連携しながら対策をしっかりと講じていきたい」と話しています。