高知新港 許可受けずブロック設置の建設会社 書類送検

ことし2月、高知新港で小型漁船がコンクリートブロックに乗り上げる事故について、海上保安部が調査したところ、高知市の建設会社が許可を受けずにブロックを設置していたとして書類送検されました。

書類送検されたのは、高知市仁井田の建設会社「大旺新洋」と工事責任者を務める61歳の男性です。

高知海上保安部によりますと、ことし2月、高知新港で小型漁船がコンクリートブロックに乗り上げる事故があり、けが人はいませんでしたが、海上保安部が原因を調査していました。

その結果、県の発注を受けて防波堤の改修工事をしていた建設会社が、水深およそ3メートルの海域で、工事用の船のいかりの代わりに高さ2.2メートルのブロックを設置していたことがわかったということです。

高知海上保安部はこの建設会社が許可を受けずにブロックを設置していたとして、会社と工事責任者の男性を10日、港則法違反の疑いで書類送検しました。

海上保安部の調べに対し、工事責任者は「手間を省くためにやった」と話しているということです。