高知龍馬マラソンなど4割の大会が昨年度定員割れ

ことし2月の「高知龍馬マラソン」など、昨年度、全国の都道府県が主催または共催した市民マラソンのおよそ4割で定員割れになっていたことがNHKの取材でわかりました。
専門家は選ばれる大会にする創意工夫が必要だと指摘しています。

ことし2月の「高知龍馬マラソン」は、フルマラソンの定員1万2000人に対し、エントリーしたランナーは9300人余りで、2年連続の定員割れになり、主催者の1つの高知県が参加料の減収による赤字分を補正予算で補填する事態になりました。

NHKがすべての都道府県に取材したところ、昨年度、都道府県が主催または共催した一般ランナー向けのフルマラソンとハーフマラソンの大会は25大会あり、このうちおよそ4割にあたる9大会で定員割れになっていたことがわかりました。

定員に対するエントリーの割合は「鳥取マラソン」が70%にとどまったほか、「東北・みやぎ復興マラソン」が77%、四国でも「高知龍馬マラソン」が78%、「香川丸亀国際ハーフマラソン」が88%、そして「とくしまマラソン」が97%となっています。

定員割れの要因として、参加費の値上げなどがあり、人件費や燃料費の高騰で参加費は高止まりしています。

各地で大会が林立し、市民マラソンが選ばれる時代になっています。

スポーツジャーナリストの増田明美さんは「魅力的な大会にランナーは集まっていくので、オリジナリティーを高めて魅力ある大会にする工夫が大事だ」と指摘しています。