台湾東部の地震 県台湾オフィス謳さん「経験ない横揺れ恐怖」

台湾の東部沖で3日起きた地震について台北市にある高知県の台湾オフィスの謳元韻さんがNHKの取材に応じ、「これまで経験したことのない激しい横揺れに襲われ、恐怖を感じました」と当時の状況を語りました。

台湾の中央気象署によりますと、台湾東部の花蓮県沖できのう午前、マグニチュード7点2の地震がありました。

花蓮県や北東部の宜蘭県、それに北部の台北市など広い範囲で強い揺れを観測し、これまでに9人が死亡し、1000人以上がけがをしています。

地震から丸一日たった4日、高知県からの輸出の促進や文化の交流を図る高知県の台湾オフィスの業務委託を受けている謳元韻さんがNHKの取材に応じ、当時の状況を語りました。

この中で、謳さんは「出勤の支度をしていたところ、これまで経験したことのない激しい横揺れに襲われ、恐怖を感じてすぐに机の下に潜って身の安全を確保しました。靴箱が倒れて外に出ようとしてもドアが開かなくなり夫と力を合わせて力ずくでこじ開けました」と発生当時の状況を振り返りました。

台湾オフィスについては、「日本酒の瓶が落ちて割れたり、写真立てが倒れたりした」ということですが、家具を固定していたため、大きな被害は免れたということです。

その上で、「地震発生直後から余震が続いているので気がかりだ」と心配そうに話していました。