県信用保証協会長 パワハラ認定で辞任表明

高知県信用保証協会の会長が、専務理事だったおととし、男性管理職に対して長時間にわたって厳しい口調で問い詰めた行為がパワーハラスメントに当たると認定されました。

会長は、記者会見で、「つらい思いをさせてしまった職員におわび申し上げる」と謝罪した上で、きょう付けで辞任したことを明らかにしました。

県信用保証協会によりますと、近藤雅宏会長は、専務理事を務めていたおととし、経営に苦しむ中小企業を支援する部署の男性管理職を自分の執務室に呼び出し、「どうして支援実績が上がらないのか」、「次の一手はどうするんだ」と少なくとも2時間以上にわたって厳しい口調で問い詰めたということです。

この職員は、不眠や食欲不振となり、病院に通うなどの精神的な苦痛を受けたということで、この問題を調査していた協会の第三者委員会は、これらの行為がパワーハラスメントなどに当たると認定しました。

これを受けて近藤会長は、3日、記者会見を開き、「すべては私の認識不足が原因だと反省している。つらい思いをさせてしまった職員におわび申し上げる」と謝罪した上で、きょう付けで辞任したことを明らかにしました。

県信用保証協会によりますと、後任の会長は未定ということで、当面は田中宏治専務理事が代行するということです。