「にこ淵」渋滞緩和へ デジタル技術活用した実証事業 いの町

仁淀ブルーが最も美しく見られる場所の一つとして知られる人気のスポット、いの町の「にこ淵」で、デジタル技術を活用して周辺の渋滞緩和を目指そうという実証事業の見学会が行われました。

高知県は、中山間地域が抱える人手不足などの課題をデジタル技術を活用して解決する事業を進めています。

27日は、いの町の「にこ淵」でこの実証事業の見学会が行われ、町や大手通信会社の担当者などおよそ15人が集まりました。

にこ淵は、仁淀ブルーが最も美しく見られる場所の一つとして人気を集めていますが、観光シーズンになると駐車場が混雑し、周辺の道路も渋滞していました。

このため、大型連休などの時期は、警備員を配置して交通整理にあたっていますが、駐車場が点在しているため、スムーズな案内ができませんでした。

そこで導入された今回のシステムでは、AI=人工知能を搭載したカメラをそれぞれの駐車場に設置し、混雑の度合いなどを離れた場所からでも確認できるようにしました。

今後は、このシステムで集めた情報を観光客が事前に確認できるようにすることで、さらなる渋滞の解消につなげたいとしています。

いの町役場吾北総合支所の和田耕明産業課長は「今後は、旅行する前に混雑状況が分かるようになると思うので、周辺の渋滞が徐々に解消されるのではないか」と話していました。