高齢者施設給食でおう吐など症状 ノロウイルス食中毒と判明

土佐清水市の高齢者施設で今月中旬、給食を食べた利用者のうち15人がおう吐や下痢などの症状を相次いで訴えました。保健所が検査した結果、ノロウイルスによる食中毒とわかり、保健所はこの施設について22日から3日間、給食業務を停止する処分を行いました。

県によりますと、今月中旬、土佐清水市の高齢者施設「特別養護老人ホームしおさい」で給食を食べた70代から90代の利用者15人がおう吐や下痢などの症状を相次いで訴えたということです。

医療機関を受診した8人のうち2人が入院したということですが、症状を訴えた15人全員が回復に向かっているということです。

保健所が検査した結果、利用者のうち8人と調理を担当した職員のうち2人からノロウイルスが検出されことから、保健所は食中毒が発生したと断定しました。

そして22日から3日間この施設での給食業務を停止する処分を行いました。

「特別養護老人ホームしおさい」は、「利用者やその家族には、大変申し訳ありませんでした。繰り返し起こさないよう、再発防止策を行っていく」と話しています。

県薬務衛生課は、「調理やトイレの後には十分に手を洗い、食品は、中心部を85度から90度で90秒加熱するほか、調理で使った場所は、次亜塩素酸ナトリウムで消毒してほしい」としています。