県が「健康寿命」伸ばすための計画発表 男性は2歳近く延伸を

高知県は、健康に長く暮らせる地域作りのために取り組む新年度からの計画を発表し、このうち健康的に生活できる期間を示す「健康寿命」について、男性は今より2歳近く延ばすことなどを盛り込みました。

県民が健康に長く暮らせる地域作りを目指していている高知県は、新年度から4年間取り組む政策をまとめた計画について、21日、浜田知事も出席して会議を開きました。

県によりますと、介護などを受けずに健康的に生活できる期間を示す「健康寿命」について、高知県は、令和元年の調査では女性が全国で8位だったのに対し、男性は43位にとどまっています。

また、40歳から64歳の男性の死亡率が全国の値より高く、その死因のおよそ6割ががんや心疾患などの生活習慣病でした。

こうしたことから、計画では、がん検診をWEBで予約できるようにしたり、メールやSNSで受診を促したりするほか、県の健康アプリを活用した健康づくりの取り組みなどを進めることにしています。

県は、こうした政策を通じて、「健康寿命」について、令和9年度までに男性は今より1.89歳長い73.52歳、女性は今より0.79歳長い77.11歳とする目標を掲げました。

浜田知事は「健康寿命は女性はここ十数年で延びたが、男性は停滞している。目標を達成するために何が有効かを考え、結果を出してもらいたい」と指示しました。