四万十川流域の活性化「川の魅力生かした整備が必要」

高知県を流れる四万十川を生かしながら地域の活性化につなげる計画などについて有識者から意見を聞く会議が18日、四万十市で開かれ、有識者からは「川の魅力を生かした整備が必要だ」などといった意見が出されました。

四万十市で開かれた会議には、大学教授など有識者の委員と四国地方整備局や高知県の担当者あわせておよそ30人が出席しました。

会議では、四万十川を含む渡川水系で、川にレクリエーションの場を設けたり人が訪れやすくしたりすることで地域の活性化につなげようと、流域の自治体で作る協議会が国から支援を受けて進める「かわまちづくり計画」について説明が行われました。

それによりますと、このうち四万十川では、バーベキューのエリアやバスケットボールのコートなどを整備すること、また支流で宿毛市を流れる中筋川では、もみじの名所として知られる横瀬川ダムの周辺にある滝などへの遊歩道を整備することなどが盛り込まれています。

こうした計画に対し、委員からは「川そのものの形を残している四万十川の魅力を生かした整備が必要だ」などといった意見が出されていました。

2つの川の「かわまちづくり計画」はことし8月に国に登録される見通しで、自治体で作る協議会では再来年度の事業化を目指しています。