救急隊員が”急なお産への対応”学ぶ 高知市

医師不足や少子化で出産できる施設が減少する中、県内の救急隊員が急なお産への対応を学ぶ講座が、高知市で開かれました。

県と高知医療センターが4年ぶりに高知市で開いたこの講座には、県内の救急隊員18人が参加しました。

参加者は、妊婦を救急車で病院へ搬送している途中に赤ちゃんが生まれそうになった場合の介助方法を産科医や助産師などから指導を受けたほか、生まれたばかりの赤ちゃんの心拍数が低下している場合を想定して、心臓マッサージの手順などを確認していました。

高知県内では医師不足や少子化で出産できる施設がおよそ10年で半減したうえ、分べん施設の7割が高知市周辺に集中しているため、離れた地域に住む妊婦が安全に出産できる環境の確保が課題となっています。

参加した四万十町の救急隊員は「自分たちの地域は大きな病院まで1時間ほどかかり、搬送中に赤ちゃんが産まれる可能性もあります。不安もありますが、きちんと対応できるよう今後も学んでいきたい」と話していました。