香南市の「旧小松家住宅」など 国の登録有形文化財に

香南市の「旧小松家住宅」など 国の登録有形文化財に

歴史的に貴重な建造物などを利用しながら保存していく国の登録有形文化財に、明治前期に建てられたとみられる香南市の「旧小松家住宅」などが新たに登録されることになりました。

国の登録有形文化財は、文化庁の審議会が建築から50年以上たった貴重な建造物から選ぶもので、県内では2か所・8件の建造物が新たに登録されることになりました。

このうち、香南市赤岡にある「旧小松家住宅」は、旧赤岡村の初代村長を務めた小松与右衛門が住んでいた家で、明治前期に建てられたと見られています。

小松が県内で初めてレンガの製造会社を設立したことから、塀や土間などに赤いレンガがふんだんに使われているのが特徴です。

この施設を修繕しながら地域の交流拠点として活用している「すてきなまち・赤岡プロジェクト」の楠瀬朋葉副代表理事は、「登録をきっかけにこの建物や赤岡のことを知ってもらえるとうれしいです。この建物は地域のシンボルなので、これからも残していきたい」と話していました。

このほか、安芸市川北にある、小説家の黒岩涙香の生家も新たに登録されることになりました。

今回の8件が登録されれば、県内にある登録有形文化財はあわせて296件となります。