いの町の町立病院 50代医師が看護師や患者にパワハラで処分

いの町の町立病院の50代の医師が、看護師や患者にどう喝するなどのパワーハラスメントにあたる行為をしたとして、町から厳重注意の処分を受けていたことが分かりました。

処分を受けたのは、去年末まで、いの町立の仁淀病院の整形外科に勤務していた50代の男性医師です。

病院によりますと、この医師は看護師や職員に対し、「指示に従わなければ刺すぞ」とどう喝したり、大声でどなりつけたりするなどの行為を繰り返していたということです。

また、入院中の患者に対し、威圧的な態度を取ったことについても、複数回苦情が寄せられ、病院は繰り返し注意しましたが改善が見られなかったとして、いの町に懲戒処分を要望しました。

いの町は懲戒委員会を設置し、関係者に聞き取りを行った結果、医師の行為がパワハラにあたると判断し、去年10月、「厳重注意」の処分にしました。

処分の文書には「次に同様の行為をした場合、退職を勧告する」などの内容が書かれていて、この医師はその後、病院を退職したということです。

仁淀病院は「治療中の患者の皆さまにさらなる心労をおかけしたことを深くおわび申し上げる。全職員に向けたハラスメントに関する研修を定期的に実施し、再発防止に努める」とコメントしています。