“ゴトゴト石” 動かない状態に 大学生6人に罰金20万円

崖から落ちそうで落ちないことで知られ受験生などから人気を集めていた高知市の神社の岩、「ゴトゴト石」。この岩を工具などで揺れ動かない状態にしたとして、大学生の男女6人が器物損壊の罪でそれぞれ罰金20万円の略式命令を受けたことがわかりました。

高知市土佐山地区の仁井田神社にある高さ1メートル60センチほどの岩、「ゴトゴト石」は、押すと「ゴトゴト」と音を立てて揺れるものの、崖から落ちそうで落ちないことから、受験生の験担ぎなどで人気を集めていました。

この「ゴトゴト石」について、おととし11月、関東の大学生の男女6人が、岩の底にのみなどの工具を突き立てたり丸太を挟み込んだりして揺れ動かない状態にしたとして、器物損壊の罪で略式起訴されました。

関係者によりますと、この男女6人は高知簡易裁判所から13日までにそれぞれ罰金20万円の略式命令を受けたということです。

「ゴトゴト石」は、地域を盛り上げる観光名所となっていて、神社が地元の住民らおよそ500人の署名を集め、警察に刑事告訴していました。

宮司の田上智規さんは「いまだに大学生たちから謝罪の言葉は届いていないが犯した罪の重さを受け止めて反省してほしい。『ゴトゴト石』を元通りにできるか分からないがまた多くの人が訪れるように復旧したい」と話しています。