全線開通から50年 予土線の人気3車両を連結した特別運行

今月、全線開通から50年を迎えたJR予土線の人気の観光列車3つの車両を連結した特別運行が行われ、鉄道ファンや家族連れなどが楽しみました。

愛媛県と高知県を結ぶJR予土線は、今月、全線開通から50年を迎えましたが、赤字路線となっていて、沿線の自治体で作る協議会が、本格的な観光シーズンを前に予土線の魅力を知ってもらおうとイベントを企画しました。

始発となったJR宇和島駅では、初代新幹線「0系」を模した「鉄道ホビートレイン」と、かっぱが描かれた「かっぱうようよ号」、鮮やかな黄色車体の「しまんトロッコ」の3つの車両が連結され、鉄道ファンや家族連れなど大勢の人が乗り込んでいました。

乗客たちは車内にあるカッパのジオラマや、鉄道模型を眺めるなどして特別編成されたそれぞれの車両を楽しんでいました。

八幡浜市の男性は「予土線は四万十川などが見えてきれいな景色も魅力です。存続のためにも乗りたいと思ってきました」と話していました。

また、沿線には、ふだんとは違う編成の列車を見ようと住民などたくさんの人が集まって写真撮影などをしていたほか、列車が通過すると手を振って見送っていました。

今回の特別運行に合わせて停車する駅では催しも開かれていて、このうち鬼北町にある近永駅では神楽も披露され、見終わった人から大きな拍手が送られていました。