自動車専用道8の字状につなぐ構想 高知と愛媛全工事事業化へ

四国の自動車専用道路を「8の字状」につなぐ構想について、四国地方整備局の審議会が高松市で開かれ、新たな道路整備の計画が了承されました。高知県内と愛媛県内のすべての区間が事業化される見通しとなり、残るは徳島県南部の一部区間のみとなります。

四国の自動車専用道路をめぐっては、災害時の緊急輸送や救急搬送の時間短縮に向けて、「8の字状」につなぐ構想があり、去年4月時点の開通率は
▼香川県が100%、
▼愛媛県が88%、
▼徳島県が69%、
▼高知県が61%となっています。

高松市で6日、学識経験者などが参加した四国地方整備局の審議会が開かれ、新たな道路整備の計画が了承されました。

新たに整備する区間として計画に盛り込まれているのは、
▼高知県内の奈半利安芸道路の一部区間と
▼高知県と愛媛県にまたがる宿毛内海道路の一部区間です。

高知県内と愛媛県側のすべての区間で事業化する見通しとなり、残るは徳島県の阿南安芸自動車道の一部区間のみとなります。

今月中に東京で開かれる見通しの国の審議会で妥当と判断されれば、政府の新年度当初予算に事業費が計上されることになります。

四国地方整備局の小竹良道路調査官は、「今後、東京での議論なども踏まえ新規事業化への手続きを進めて参りたい」と話していました。