四万十町 旧窪川町役場跡地の施設整備事業 町長が中止を表明

四万十町が事業の休止を表明している文化的施設について、中尾博憲町長は6日の町議会で、「苦渋の決断ではあるが現在の計画や規模による施設の整備は中止せざるを得ない」と述べ最終的な判断として事業の中止を表明しました。

四万十町が旧窪川町役場の跡地に計画していた文化的施設は、図書館や美術館などを複合的に整備するもので、工事を請け負う業者との仮契約が結ばれていたものの、去年9月の町議会で工事の請負契約の議案が否決され、町は事業の休止を表明していました。

6日、開会した四万十町の3月町議会で中尾町長はこの事業について、「施設の規模や事業費についての議員の考えは、『施設の規模などを縮小すべき』との意見が多数を占めている。施設を整備するうえで欠かせない財源となる合併特例債の期限が令和7年度末であることを考えると、残された2年間で計画や設計を見直し、施設を完成させることは不可能だ。苦渋の決断ではあるが現在の計画や規模による施設の整備は中止せざるを得ない」と述べました。

そのうえで、「これ以上立ち止まらない、時間をむだにしないためにも、最終的な判断として報告させてもらう」と述べ、最終的な判断として事業の中止を表明しました。