60代女性 金融商品詐欺970万円被害 県内前年比70倍に

香美市の60代の女性がSNSで投資を呼びかけるうその広告をきっかけに現金およそ970万円をだまし取られ、警察は、金融商品詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、去年10月、香美市に住む60代の女性がSNSを利用していた際に、著名人の写真とともに表示された資産運用に関するうその広告をタップしました。

その後、SNS上で投資について学ぶ学習グループに招待され、著名人の名前をかたったアカウントから、スマートフォンのアプリを利用した金の先物取引や暗号資産の投資を勧められました。

女性は指示に従って指定された口座に現金を振り込み、アプリの画面では利益が増えているように表示されていたということです。

しかし、お金を引き出そうと、400万円近い手数料を振り込んだところで、関係者と連絡が取れなくなりアプリも使用できなくなったということです。

女性は、ことし1月までに合わせて966万円あまりを振り込んだということで、警察は、金融商品詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、県内の特殊詐欺の被害額は、ことしに入って2億4000万円近くにのぼり、前の年の同じ時期と比べておよそ70倍に増加しているということで、警察は、SNS上のもうけ話を信用しないよう注意を呼びかけています。