ほとんどの県立高校で卒業式 慣れ親しんだ学びやを後に 高知

ほとんどの高知県内の県立高校で1日、卒業式が行われ、生徒たちが慣れ親しんだ学びやを後にしました。

このうち、南国市の高知東工業高校では82人の卒業生の名前が1人ずつ読み上げられた後、代表の生徒が前田康彦校長から卒業証書を受け取りました。

高知東工業高校は1962年の設立時からグレーの学ランが制服でしたが、2年前からブレザースタイルに変更され、ことしの卒業生が学ランを着る最後の代になりました。

前田校長は卒業生に対し「グレーの学ランは、質素で丹精な制服で人の心を引き締めるという理念のもと作られました。この制服を着用しているのを見るのはこれが最後となるので、学校の歴史を感じてほしい」とはなむけのことばを贈りました。

これに対し、卒業生を代表して川西良芽さんが「新型コロナの影響で多くの行事が中止や縮小したがだからこそ思い出深いものが多かった」とこれまでの高校生活を振り返っていました。

そして、卒業生は、保護者や教員たちから見送られながら、慣れ親しんだ学びやを後にしました。

卒業生の1人は「歴史ある学ランを着られる最後の世代で誇りに思う。卒業後は専門学校に進学するので、資格を多く取れるようがんばりたい」と話していました。