浜田知事 人口減少対策の司令塔「総合企画部」を新設へ

浜田知事は、29日開かれた定例県議会の一般質問で、4月から新たに人口減少対策の司令塔として「総合企画部」を設置し、部局横断で対策に臨む考えを強調しました。

これは、高知県議会で29日から始まった一般質問で、浜田知事が答弁したものです。

去年、県内で生まれた子どもの数は速報値で3529人で、統計を取り始めて以降、最も少なくなり、少子化に歯止めがかかっていません。

こうした状況を受けて高知県は組織改正を行い、4月から新たに人口減少対策の司令塔として「総合企画部」を設置することにしています。

総合企画部では、中山間地域への対策や少子化対策を一体的に推進することを目指しています。

これについて浜田知事は「知事の知恵袋的な役割として時代の変化に合わせて斬新で柔軟な発想に基づく新たな政策の企画立案を集中的に行ってほしい。部局横断的な調整を図ることを期待している」と述べました。

一方、県内で唯一、豚の食肉処理を行う「四万十市営食肉センター」が老朽化し、多額の建て替え費用がかかる問題について、県は四万十市から一定の費用負担を求められています。

これについて浜田知事は、「できる限りの支援を行っていく」と述べ、具体的な費用負担については新年度から四万十市と周辺の自治体を加えた検討会を開催して議論する考えを明らかにしました。