「土佐あかうし」の焼き肉味わうイベント 高知市

高知県特産の赤身の和牛、「土佐あかうし」のおいしさを広く知ってもらおうと、焼き肉を味わうイベントが高知市で開かれました。

これは、流通量の少ない「土佐あかうし」の消費拡大につなげ、生産者を応援しようと、県内の飲食店経営者などで作る団体が初めて開き、会場の焼き肉店には県内外からおよそ230人が集まりました。

はじめに高知県農業振興部の杉村光孝部長が、「『土佐あかうし』がおいしく料理され、県内外の人やインバウンドの方々などに食べてもらうことで、生産者がさらによい牛を作る励みになると思う」とあいさつしました。

このあと集まった人たちは「土佐あかうし」の肉、70キロ分を次々と焼いて、たれや塩をつけるなどしておいしそうに味わっていました。

東京から訪れた男性は、「高知はカツオのイメージが強かったが、『土佐あかうし』の赤身がすごくおいしかった」と話していました。

また、「土佐あかうし」の生産者は、「おいしそうに食べている顔を見られてすごくうれしい。高知県の人にはぜひ食べてもらいたい」と話していました。

主催した「土佐あかうし協会」の徳弘誠会長は、「全国の和牛に比べると『土佐あかうし』はまだ少ない。後継者不足の解消や安定的な収入の確保などに向け微力ながら少しでも役に立ちたい」と話していました。