土佐市所有の施設 飲食店退去問題 新年度から直接管理へ

去年、土佐市が所有する施設の飲食店への退去要求をめぐるSNSの投稿がインターネット上で拡散した問題を受けて、市は、NPOを指定管理者としているこの施設について、新年度からは、当面の間、直接管理することを決めました。

去年5月、土佐市が所有する新居地区の観光交流施設「南風」で営業していた飲食店が施設の指定管理者のNPOから退去要求されたことなどをSNSに投稿したところ、インターネット上で拡散され、市役所に脅迫メールが届くなど、市民生活にも影響を与える事態となりました。

去年7月、飲食店とNPO、それに土佐市の3者で解決策を協議する場が設けられましたが、市によりますと、その後NPOは協議の枠組みから離脱し、飲食店も、現在この施設では営業していません。

こうした事態を受けて、土佐市は、新年度・令和6年度からは施設の管理を当面の間、直接行うことを決めました。

これについて土佐市の板原啓文市長は26日の記者会見で、「新年度は、職員を派遣して直営とするが、できるだけ早く再度、指定管理者を公募して、地域の魅力をアピールする施設として機能させていきたい」と述べました。

また、土佐市はこの施設について、3月から一部のテナントを公募する予定だということです。