「スマート林業」に役立つ木材破砕機の見学会 三原村

林業の効率化を進める「スマート林業」につなげようと木を伐採した際に出る枝などの端材を砕いてチップに加工する機械の見学会が26日、三原村で開かれました。

三原村の汢尾山国有林で開かれた見学会には県内の林業関係者や行政職員など合わせておよそ80人が参加し、「スマート林業」に役立ててもらおうと木材破砕機についての説明が行われました。

この機械はけん引しなくてもよい自走式で、枝などの端材を投入するとバイオマス発電の燃料となる木材チップに加工できます。

見学会を開いた県によりますと従来、枝などの端材をチップにするには加工する場所に持ち込まなければなりませんでしたが、この機械を使えば伐採現場の近くでチップにできるため輸送の効率化が図れるということです。

また、伐採した枝などをそのまま放置しておくと改めて植林する「再造林」の際、取り除く作業が必要になりますが、この機械を使って枝などを残さないようにしておけば「再造林」を効率的に進められるのではないかと期待されています。

四万十市の会社で林業に従事している72歳の男性は、「カーボンニュートラルやバイオマス発電に向けてきょう見学した機械を使った『スマート林業』が重要になってくると思う」と話していました。

県木材増産推進課の永石達也林業普及指導員は、「来年度以降も見学会を開くなどして、林業関係者への『スマート林業』の周知と普及につなげたい」と話していました。