倒産件数 過去2番目の低水準 負債総額はおよそ5倍に

去年1年間に倒産した企業の件数は17件と、統計が残る1976年以降では2番目に低い水準となったものの、負債総額は前の年からおよそ5倍に増え、50億7000万円となりました。

民間の信用調査会社「東京商工リサーチ高知支店」は、去年1年間に倒産した県内企業の状況をまとめました。

それによりますと、1000万円以上の負債を抱えた企業の倒産は17件と、統計が残る1976年以降では2番目に低い水準となりました。

その一方で、負債総額は前の年と比べておよそ5倍に増え、50億7000万円となりました。

このうち、負債額が10億円以上の大型倒産が1件でした。

業種別でみると、「建設業」が4件と最も多く、次いで「製造業」と「サービス業他」が3件でした。

東京商工リサーチ高知支店は、企業の資金繰りを支えてきた実質無利子・無担保の融資、いわゆるゼロゼロ融資の返済が県内ではこれからピークを迎えるとしています。

このため、体力が疲弊した企業を中心に、ことしは倒産が増える可能性があり、警戒が必要だとしています。