高知ゆかりの小説家が江戸時代を題材にした作品の企画展

高知ゆかりの時代小説家や歴史小説家が、江戸時代を題材にした作品を紹介する企画展が、高知市で開かれています。

高知県立文学館で開かれている企画展では、高知ゆかりの作家が江戸時代を題材にした作品およそ200点を紹介しています。

このうち、18世紀末から19世紀初めにかけては、江戸の町人文化が華やいだ時代で、この時代を扱った作品として、いずれも高知県出身の、山本一力さんが、日用品を貸し出す「損料屋」を題材にしたシリーズや、畠中恵さんが、貨物運送の取り次ぎをする「廻船問屋」と妖怪たちの活躍を描いたシリーズが紹介されています。

また同じく高知県出身で、「風の市兵衛」シリーズなどで知られる辻堂魁さんが、時代小説を書こうと考えたいきさつを記した直筆の原稿も展示されています。

高知市から訪れた59歳の女性は、「知らない作品が多かったので、紹介されている作品を時間の許すかぎり読んでみたい」と話していました。

高知県立文学館の岡本美和学芸員は、「高知ゆかりの作家の作品だけでもたくさんあって、驚いてもらえると思います。どんな作品があるのかを見て楽しんでもらいたい」と話していました。

この企画展は、来月24日まで開かれています。