「植村直己冒険賞」 高知県出身の山田高司さんら4人受賞

世界を舞台に創造的な冒険や探検を行った日本の個人や団体に贈られることしの「植村直己冒険賞」に、高知県出身で、イラク南部の知られざる湿地帯を探検した探検家で環境活動家の山田高司さんなど4人が選ばれました。

「植村直己冒険賞」は、世界で初めて五大陸の最高峰のすべてに登頂するなど、冒険家として知られた植村直己さんの功績と精神を継承するため、出身地の兵庫県豊岡市が毎年、世界を舞台に創造的な冒険や探検を行った日本の個人や団体に贈っています。

16日、都内で会見が開かれ、ことしの受賞者あわせて4人が発表されました。

このうち、高知県出身の探検家で環境活動家の山田高司さんと、東京都出身のノンフィクション作家の高野秀行さんは、イラク南部の広大な湿地帯「アフワール」を探検しました。

2人は2018年から6年にわたってこの知られざる湿地帯を訪れ、現地の伝統的な舟を使うなどして人々の暮らしや文化に触れた記録を書籍にまとめました。

会見で山田さんは「1人の受賞なら断っていましたが高野と一緒にならと思い受けました。自分は大学の探検部出身ですが今回の受賞者4人のうち3人が探検部の出身でそのこともうれしく思っています」と話していました。

植村直己冒険賞の授賞式は、6月1日に兵庫県豊岡市で行われます。