12月の旅館やホテル 宿泊はコロナ禍前の水準を超える

去年12月、高知県内の旅館やホテルに宿泊した人は10万人余りとコロナ禍前の水準を超えた一方、結婚式などの宴会をした人は3万2000人余りと感染拡大前の6割程度の水準にとどまっていることがわかりました。

高知県旅館ホテル生活衛生同業組合によりますと、去年12月に、県内55の旅館やホテルに宿泊した人は10万8561人にのぼり、新型コロナウイルスが感染拡大する前の2019年の同じ時期と比べておよそ900人増え、前の月に続きコロナ禍前の水準を上回りました。

これは、NHKの連続テレビ小説、『らんまん』の放送終了後も高知を訪れる観光客が増えていることや台湾とを結ぶチャーター便が就航したことなどで外国人観光客の需要も回復しているためです。

一方、宴会の需要は依然として低迷しており、旅館やホテルで忘年会や結婚式などをした人は、3万2079人と4年前の同じ時期の6割程度にとどまっています。

高知県旅館ホテル生活衛生同業組合は「去年12月はインフルエンザの流行もあり宴会が思ったよりも低調だった。先月以降は、宿泊の予約の動きも鈍く、先行きは不透明だ」としています。