高齢者の買い物の利便性向上へ 「バーチャルスーパー」見学会

中山間地域に住む高齢者の買い物の利便性を高めようと、店頭にあるタッチパネル式の端末で生鮮食品などを取り寄せられる「バーチャルスーパー」の見学会が、日高村で開かれました。

「バーチャルスーパー」は、中山間地域に住む高齢者の買い物の利便性を高めるため、日高村の能津地区にある小売店で1月から実験的に始まっている取り組みで、県内の市町村の職員を対象に見学会が開かれました。

店頭に設置されたタッチパネル式の端末を使って画面に表示された肉や魚などの生鮮食品などを手軽に取り寄せられる仕組みで、注文した商品が2日から3日後に店に届いて受け取ることができ、参加者たちは実際に操作して便利さなどを体験していました。

この店では生鮮食品の売れ残りが課題となっていて、廃棄する食品を減らそうと仕入れを控えると品ぞろえが悪くなり、買い物客の減少につながっていたということです。

日高村企画課の戸梶泰彰課長補佐は、「デジタル技術を活用して地域で買い物できる場所を守り続けていきたい」と話していました。