高知市の寺で修行僧が「水行」 世界平和願ってお経唱える

100日間におよぶ荒行を終えた修行僧が冷たい水をかぶって身を清める「水行」が13日、高知市の寺で行われました。

高知市にある日蓮宗の要法寺では、日蓮の月命日にあたる毎年2月13日に修行僧による「水行」が行われています。

ことしも千葉県にある日蓮宗の大本山の寺で今月10日までの100日間におよぶ厳しい荒行を終えた11人の修行僧が参加しました。

はじめに、修行僧たちは寺の境内に用意された冷たい水が入ったおけの前で上半身裸になり、世界の平和を願ってお経を唱えました。

このあと、近くの保育園の園児などが見守るなか、手おけでくみ上げた水を勢いよく頭から何度もかぶって身を清めました。

13日朝の高知市は最低気温が2.9度の冷え込みのなか、集まった人たちは荒々しい水行の様子を写真に撮ったり手を合わせたりしてことし1年の無病息災を祈っていました。

また、水行のあと、子どもたちの発育の増進を願う祈とうも行われ、園児たちは修行僧たちの大きな声に少し驚いていた様子でした。

広島県の寺から参加した住職の大平貫脩さんは「お参りやきょうご縁があって来られた皆さんの笑顔が1日でも多くなるよう懸命にお祈りしたい」と話していました。