去年の県内の特殊詐欺被害6500万円余 前年比約40%増

去年、高知県内で確認された特殊詐欺による被害額は、6500万円余りと、前の年と比べておよそ40%増えました。去年は被害額が多額にのぼるケースが相次いでいて、警察は引き続き注意を呼びかけています。

高知県警察本部によりますと、県内で去年1年間に確認された特殊詐欺の被害件数は34件で、前の年より2件増えました。

一方、被害額は6580万円余りと、前の年よりおよそ2000万円、率にして43%増えました。

警察によりますと去年は、3月に60代の女性が現金2000万円余りをだまし取られる事件が起きるなど被害額が多額にのぼるケースが相次いだということです。

特殊詐欺の手口の内訳をみますと、未払い料金があるなどとして現金をだまし取る「架空料金請求詐欺」が14件。医療費などの還付が受けられるとうそを言って現金をだまし取る「還付金詐欺」が12件などとなっています。

また被害者の年代別では、60代が17人と最も多く、次いで70代が5人と60代以上の被害者が依然として多いものの、比較的若い世代がSNSやインターネット広告を使った投資詐欺の被害にあったケースも増えているということで、警察は引き続き注意を呼びかけています。