高齢者が安心して最期を「みとり」のあり方話し合う会合 安芸

高齢者が安心して最期を「みとり」のあり方話し合う会合 安芸

高齢者が安心して最期を迎えられるよう「みとり」のあり方について話し合う会合が安芸市で開かれ、家族などが希望する場合、延命治療を行わない「自然なみとり」を行っていることなどが紹介されました。

安芸市などの県東部は高齢化率が45%を超え、県内でも特に高齢化が進んでいて30日夜、安芸福祉保健所で「みとり」のあり方について話し合う会合が初めて開かれ、医療や福祉の関係者などおよそ130人が参加しました。

会合では、高齢者施設の職員から入所者や家族が希望する場合、人工呼吸器などの延命治療を行わない「自然なみとり」を行っていることが紹介されました。

この施設は、医師が常駐しておらず死亡診断がすぐにできないため、これまで入所者に対し救命措置を必ず行っていましたが、心臓マッサージであばらの骨が折れるなど体に負担がかかっていたということです。

一方、「自然なみとり」の場合は無理な救命措置を行わないため、スタッフの精神的な負担も軽減されたということです。

また、在宅医療などにあたっている医師は、「みとり」で大切なことについてスタッフの負担も軽くなるよう、チームとして対応することが必要ではないかと話していました。

介護職員は「学んだことを施設で共有し、みとりの知識をさらに深めていきたい」と話していました。