日銀高知支店 県内の景気 6か月連続で判断据え置き

日銀高知支店は県内の景気について「一部で弱めの動きがみられるものの、個人消費などを中心に持ち直している」とする判断を6か月連続で据え置きました。

日銀高知支店は、国の統計や県内の企業への聞き取りなどをもとに県内の金融経済概況を発表しました。

それによりますと、「個人消費」は新型コロナが5類に移行して初めての年末年始だったことから帰省客が増加し食料品などの売り上げが好調だったことや、いわゆる「1円スマホ」に対する規制が強化されるのに伴う駆け込み需要もあって「着実に持ち直している」としています。

また、「観光」も連続テレビ小説『らんまん』の効果が放送後も続いていることや、クルーズ船の寄港で観光客が増えていることから「増加している」としています。

このため、県内の景気について「一部で弱めの動きがみられるものの、個人消費などを中心に持ち直している」という判断を6か月連続で据え置きました。

今後の先行きについて、日銀高知支店の藤原文也支店長は持ち直しの動きが続くとみられるとしたうえで、「コスト上昇とそれに伴う価格転嫁や人手不足の影響のほか能登半島地震が県内の経済に与える影響についても注視していきたい」と話しています。