幕末の土佐藩士 樋口真吉の日記など展示 四万十市
幕末の土佐藩士で、坂本龍馬とも交友関係にあった樋口真吉の日記などの資料を展示する企画展が四万十市で開かれています。
樋口真吉は、今の四万十市中村で生まれ、幕末の土佐藩士として尊皇攘夷の思想を掲げた志士たちを束ねていました。
四万十市の郷土博物館では、子孫から寄贈された遺品や日記などの資料およそ30点が展示されています。
中でも目を引くのが脇差とともに展示されている「砂斬刀」です。
樋口は「大石神陰流」の免許皆伝を受けるほどの剣豪として知られ、愛用していた「砂斬刀」は、そりが少なく、長さが1メートル40センチもあります。
また樋口は、坂本龍馬とも親交があり、樋口が書き残した日記、「遣倦録」には大阪で会った龍馬に当時の大金だった1円を渡したことが書かれ、2人の関係がわかる貴重な資料です。
四万十市郷土博物館の鈴木誉也さんは「樋口真吉は、一般にはあまり知られていませんが、坂本龍馬やジョン万次郎とも関わりがありました。樋口が幕末にどのように活躍したのか知ってほしいです」と話していました。
この企画展は、1月30日まで開かれています。