海水温の変化がサンゴに影響 サンゴの生息状況調査で報告

四国の沿岸でサンゴの生息状況などについて調べている機関でつくるネットワークの会合が、17日、高知市で開かれ、海水温の変化によるとみられるサンゴへの影響などが報告されました。

会合には、高知県内の自治体や水族館などで作るネットワークのメンバーおよそ20人が参加しました。

この中では高知市にある桂浜水族館の職員が、先月、桂浜沖で黒潮生物研究所とともに3年ぶりに行ったサンゴの生息状況の調査について説明しました。

それによりますと、海水温が高くなったことでサンゴが白くなってしまう現象が見られたほか、より温暖な、高知県の大月町や宿毛市の海に生息するサンゴも新たに確認されたことから、今後も海水温の上昇が起きうるとしています。

このほか高知県香南市では、平成30年度に海水温が低下してサンゴが大量に死滅したものの、今年度の調査では回復傾向にあることなども報告されました。

ネットワークの事務局を務める黒潮生物研究所の目崎拓真所長は、「今後は四国の各県とも情報共有を進めることで広い範囲で活動を行っていきたい」と話していました。