「ゴトゴト石」を人為的にずらした事件 大学生6人を略式起訴

高知市の神社にあり、崖から落ちそうで落ちないことで人気の岩「ゴトゴト石」が人為的にずらされて動かない状態になった事件で、検察は27日、20代の大学生6人を器物損壊の罪で略式起訴しました。

高知市土佐山地区の仁井田神社の境内にある高さ1.6メートルほどの岩「ゴトゴト石」は、押すと「ゴトゴト」と音を立てるものの、崖から落ちそうで落ちないことで受験生などの験担ぎで人気を集めていました。

しかし、去年11月「ゴトゴト石」は人為的にずらされて動かない状態になっていて、警察が捜査していました。

その後、20代の大学生の男女7人が関与したことがわかり、警察は7人を書類送検し、高知区検察庁は27日、このうち6人を器物損壊の罪で略式起訴しました。

残る1人についても関わったとみて引き続き捜査を進めています。

起訴状によりますと、6人は岩を力任せに押した上で、岩の底にのみなどの工具を突き立てたり丸太を挟み込んだりして固定したということです。

高知市土佐山桑尾の佐藤嘉一地区長は「情けないという気持ちだが、1つの区切りとなったので、『ゴトゴト石』の復旧を進めていきたい」とコメントしています。