外来種の鳥 サンジャクに発信器取り付け 行動範囲を調査へ

高知県の鳥、ヤイロチョウの住みかを脅かすと懸念される外来種の鳥、サンジャクの問題に取り組む四万十町の自然保護団体が27日に会見を開き、野生のサンジャクに発信器を取り付けて、行動範囲などを調査することを発表しました。

サンジャクは中国大陸などに分布するカラスの仲間です。

平成11年に愛媛県宇和島市の観光施設から逃げて野生化し、国の絶滅危惧種に指定されている高知県の鳥、ヤイロチョウの住みかを脅かすと懸念されています。

サンジャクの問題に取り組んでいる四万十町の自然保護団体が、27日、県庁で記者会見を開き、来年1月中旬に鳥に詳しい滋賀県の専門家などを高知に招いて、鳥への発信器の取り付け方を学んだ上で、今後、野生のサンジャクに発信器を取り付けて行動範囲などを調査することを発表しました。

団体によりますと、最近のサンジャクは、これまで県西部を中心に分布が確認されていましたが、12月6日に県中部の仁淀川町で、複数の個体が目撃されたということです。

「生態系トラスト協会」の中村滝男会長は「ことしと来年がヤマ場だと思っているので、調査の結果を活用して、ヤイロチョウを守りたい」と話しています。