プラスチックごみ削減へ 香南市の海岸でごみの実態把握調査

河川に廃棄されるプラスチックごみの削減につなげようと、高知県香南市の海岸で地元のNPO法人などが川から流れ着いたごみの種類や量を調査しました。

この調査は高知県中部を流れる物部川のプラスチックごみの現状を調べて削減につなげようと、NPO法人が呼びかけて初めて行われ、流域の自治体や民間企業などのおよそ40人が参加しました。

川の下流にある香南市の岸本海岸に集まった参加者たちは、海岸に漂着したペットボトルや発泡スチロールなどをトングで拾い分別して袋に入れていました。

そして、拾ったごみを1か所に集めて個数や重さを計測し、およそ1時間でペットボトルおよそ760本などのごみが見つかったということです。

NPO法人では調査内容を詳しく分析した上で、来月31日に開催されるフォーラムで発表して廃棄されるプラスチックごみが川に与えている影響を知ってもらうことなどで、環境保全活動に活用したいということです。

「物部川21世紀の森と水の会」の兼松方彦事務局長は「物部川を昔の状態に戻すために今回の調査からプラスチックごみの使い方を考えるきっかけにしていきたい」と話していました。