高知刑務所の元刑務官も加重収賄罪で起訴 外部との連絡に便宜

高知刑務所の元刑務官が受刑者と外部との手紙などの連絡について、手続きを取らずに不正にやり取りできるよう便宜を図った見返りに現金20万円を借り受けていたとして、検察は22日、加重収賄の罪で起訴しました。

▽加重収賄の罪で起訴されたのは、高知刑務所の元刑務官で島根県出雲市の宿泊施設従業員、福代渉人被告(26)
▽贈賄の罪で起訴されたのは、高知刑務所に服役中の杉原勝樹被告(35)です。

起訴状によりますと、元刑務官はことし1月から4月にかけて、服役中の杉原被告と外部の知人との間の手紙や電話の連絡を、不正にやり取りできるよう便宜を図った見返りに、現金20万円を利息なしで借り受けたとして加重収賄の罪に問われています。

刑務所では、受刑者と外部との手紙のやり取りは認められていますが、内容の検閲などが必要で、元刑務官は所定の手続きを取らず、4回にわたって受け渡しを仲介したということです。

検察は裁判への影響が出るとして2人の認否について明らかにしていません。

高知刑務所をめぐっては、別の刑務官も、杉原被告に同じように便宜を図った見返りに現金を借り受けたとして加重収賄の罪で起訴されています。