高知県 2035年の人口推計 島根県下回り全国2番目少数に

少子高齢化が進む中、国の研究所が2050年にかけての人口の将来推計をまとめ、高知県は2035年には島根県を下回り、全国で2番目に少なくなると推計されました。

「国立社会保障・人口問題研究所」は5年ごとに人口の将来推計をまとめていて、今回は3年前、2020年の国勢調査の結果をもとに、自治体別の推計を公表しました。

それによりますと、2020年には69万人余りだった高知県の人口は減少し続け、2035年には島根県の人口を下回り、全国で2番目に少なくなる見込みです。

そして、2050年には45万人余りにまで減少すると推計されています。

この間の人口の減少率は秋田、青森、岩手に次いで全国で4番目に大きくなっています。

市町村別では、2050年に
▽高知市が24万1483人
▽南国市が3万3108人になると推計されているほか
▽室戸市が3777人
▽大豊町が1016人まで減少する見込みです。

また、全体の人口に占める65歳以上の割合も2035年に39.7%、2050年には45.6%まで上昇すると推計され、高齢化も一段と進む見込みです。

高知県は「厳しい数字が出されたと認識している。人口減少に歯止めをかけるべく若年人口の増加といった取り組みをさらに強化していきたい」としています。