土佐市のカモから鳥インフルエンザ 野鳥の監視強化

高知県は、20日、土佐市で死んでいたヒドリガモから「A型」の鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたと発表しました。県は、周辺で感染が拡大しないよう野鳥の監視を強化しています。

これは、県が20日、県庁で開いた会議で明らかにされました。

それによりますと、20日午前、土佐市波介の河川敷で、死んだヒドリガモ1羽が見つかりました。

県が鳥インフルエンザの簡易検査を行ったところ、「A型」の鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたということです。

県はこの鳥の検体を国立環境研究所に送っていて、感染力の強い「高病原性」かどうかを確かめる遺伝子検査が行われることになっています。

また、環境省はこの野鳥が見つかった地点から半径10キロ圏内にあたる高知市や須崎市などの一部を「野鳥監視重点区域」に指定し、高知県は感染が拡大しないよう監視を強化しています。

県内では、11月、高知市の工業地帯で、死んだハヤブサから鳥インフルエンザウイルスが確認されていて、今シーズンに入って2例目です。

県鳥獣対策課の市川拓史課長は「先月1か月間、重点的な監視を行い、きのう、解除したところだった。もう一度、監視を徹底し、防止対策に取り組んでいく」と話していました。

県は、死んでいる鳥など、野生動物を見つけた場合は素手で触らず、県や近くの市町村に連絡するよう呼びかけています。