「高知県地場産業大賞」に香南市歯科材料メーカー開発の入れ歯

地域の発展につながる優れた製品や活動を表彰する今年度の「高知県地場産業大賞」に香南市の歯科材料メーカーが開発した入れ歯が選ばれました。

今年度の「高知県地場産業大賞」には県内の企業などから56件の応募がありました。

審査の結果、今年度の「地場産業大賞」には、香南市の歯科材料メーカー、「YAMAKIN」が開発した入れ歯が選ばれました。

この入れ歯は、デジタル技術を活用することで、従来の半分ほどの時間で患者が使っている入れ歯を複製できるのが特徴です。

▽高齢の患者の通院の負担を軽減できるほか、
▽歯科技工士の高齢化による人手不足といった課題にデジタル技術を活用して取り組んだことなどが評価されたということです。

山本樹育社長は「入れ歯を作るたびに手作業で型を取る必要がなくなり、患者、歯科医師、歯科技工士それぞれの負担が減る有意義な技術です。同じ物を負担なく何度でも作れるので高知県のみならず日本全国に知ってもらいたい」と話していました。

このほか、次点の「産業振興計画賞」には大手企業に負けない販売戦略で売り上げを伸ばす高知市の製紙会社が開発した高品質な保湿ティッシュが選ばれました。

表彰式は、来年2月に高知市で行われます。