「介助犬」ゼロの高知県で役割知ってもらうイベント

手足に障害がある人の日常生活を手助けするために特別な訓練を受けた犬、「介助犬」。その役割などについて知ってもらおうというイベントが高知市で開かれました。

このイベントは、全国で介助犬の育成や普及に取り組んでいる日本介助犬協会が企画したもので高知市のひろめ市場には、介助犬をPRする2頭の犬が登場しました。

「介助犬」は事故や病気で手足が不自由になり車いすなどが必要な人の生活を手助けする犬で、この日も靴や靴下を脱がせる様子が実演されました。

このほか会場では募金の呼びかけやチャリティーグッズの販売も行われていました。

協会によりますと、介助犬が役に立つと想定される身体障害者は、全国におよそ1万5000人いるとしていますが、日本には58頭しかおらず、高知県ではゼロとまだまだ少ないのが実情です。

会場に訪れた人は「介助犬を必要とする人はもっといると思います。こういう犬がいることを広く知ってほしいです」と話していました。

協会の後藤優花さんは、「介助犬がいることで安心して出かけられるという声が一番多い。きょうのイベントをきっかけに介助犬のことが高知でも広まってほしい」と話していました。