よさこい祭りの経済波及効果は79億円余り 前回より減少

4年ぶりに通常開催された高知の夏の風物詩、よさこい祭りの経済波及効果は、79億円余りにのぼったものの、参加チームが減少したことなどからコロナ禍前に行われた前回調査と比べて17億円余り減少しました。

高知の夏の風物詩、よさこい祭りは、新型コロナの影響による中止や縮小開催を経て、ことしは、4年ぶりに通常開催されました。

高知市にある民間のシンクタンク「四銀地域経済研究所」が観光客の宿泊費や土産物の購入代、それに踊り子を先導する「地方車」の準備費用や衣装代、移動に使うバスの借り上げに使った経費などを合計したところ、経済波及効果は、79億1800万円余りでした。

コロナ禍前の2017年に行われた前回調査と比べて17億800万円減少しました。

これは、参加チームが減少したことや物価高の影響でチームの間で衣装代や地方車などの経費を削減する動きが広がったためです。

四銀地域経済研究所は「宿泊施設の中には人手不足で空室があっても受け入れを断った事例もあり、新型コロナの影響が依然として残っていることがうかがえる。よさこい祭りは、高知を代表する観光資源で、受け入れ態勢が整えば、経済波及効果が高まる可能性は十分ある」としています。