牧野富太郎博士にゆかりのある土佐の伝統野菜を販売 高知市

高知県出身の植物学者、牧野富太郎博士にゆかりのある土佐の伝統野菜を販売するイベントが16日、高知市で開かれました。

高知市のはりまや橋商店街で開かれたイベントでは、水菜などの原種とされ、土佐の伝統的な雑煮の具材としても使われていた「潮江菜」や、江戸時代に初代土佐藩主の山内一豊が愛知から高知に持ち込んだとされる「山内家伝来大根」など4種類の土佐の伝統野菜が販売されました。

これらの伝統野菜は、牧野富太郎博士が、弟子に収集や保存を指示していました。

伝統野菜の種を譲り受けた県内の農家のグループが「牧野野菜」と名づけて栽培していて、より多くの人に知ってもらおうと今回、イベントを開きました。

会場では「山内家伝来大根」の煮物や「潮江菜」とクジラを使った鍋料理も販売されました。

訪れた高知市の20代の女性は、「特に『潮江菜』が好きです。癖がなく食べやすくて食感がいいです。いろんな人に食べてもらって伝統が残ればいいです」と話していました。

グループの農家の1人、白岩哲さんは、「牧野博士が残すべきとした伝統野菜についてまずは知ってもらいたい。味も楽しんでほしいです」と話していました。