マイナンバーカード総点検 ひも付け誤り 県内は計58件

マイナンバーカードの一連のトラブルを受けて、県は、国から求められている個別データと県独自の分も含めた総点検の結果を公表し、ひも付けの誤りが合わせて58件あったことを明らかにしました。

マイナンバーカードをめぐって別人の情報がひも付けられるなどのトラブルが全国で相次いだことを受けて、県内では、県と高知市、それに室戸市で個別データを点検するよう国から求められていました。

5日、県庁の会議で総点検の結果が公表され、県の分については
▽身体障害者手帳と
▽精神障害者保健福祉手帳
▽療育手帳の3つの項目で、ひも付けの誤りが13件あったということです。

さらに県は
▽難病の人への医療費の助成や
▽児童扶養手当の支給など9つの項目も独自に点検した結果、ひも付けの誤りが45件、国から求められていた分と合わせると58件あったことを明らかにしました。

一方、高知市と室戸市の分について、ひも付けの誤りは確認されませんでした。

県は今後、システムの入力を複数で確認するよう徹底するほか月に1回程度、マイナンバーと住民基本台帳のシステムのデータを突き合わせるなどして再発防止に努めるとしています。

浜田知事は「点検の結果、誤りが生まれる傾向と対策が明らかになった。再発防止策を徹底し、県民の信頼回復を図りたい」と話していました。