桂浜沖で3年ぶりサンゴ生息状況の調査 豊かな生態系を確認

高知市の観光名所・桂浜の沖合で、3年ぶりにサンゴの生息状況の調査が行われ、19種類のサンゴをはじめ、豊かな生態系が確認されました。

調査は四国沿岸のサンゴの調査などを行っている「黒潮生物研究所」が3年ぶりに高知市の桂浜沖で行いました。

調査は海上保安庁などの許可を受けたうえで、地元の「桂浜水族館」と合同で行い、研究所の研究員3人と水族館の飼育員2人が参加しました。

4日は研究員と飼育員が3つの地点で水深10メートルほどまで潜り、サンゴや生き物の生息状況を目視で確認しました。

その結果、3年前は確認できなかった、比較的暖かい海に生息するサンゴの仲間「クシハダミドリイシ」が初めて見つかるなど19種類のサンゴが確認されました。

また、イソギンチャクの仲間の色が白くなっていることも確認され、研究員は、夏場の高水温の影響で白くなったのではないかと話していました。

サンゴの周辺にはアカハタやクマノミなどの魚も確認され、豊かな生態系が維持されていました。

黒潮生物研究所の目崎拓真所長は「今回、3年ぶりの調査だったがサンゴが順調に生育していたことが確認できてよかった」と話していました。

また、調査に参加した桂浜水族館の浦河大輝さんは「観光地として有名な桂浜に建つ水族館で、目の前の海の様子を興味を持って見てもらえるよう、今後も調査などを続けていきたい」と話していました。