思い出の場所を動画で 学生が高知県のお年寄りに楽しみの企画

認知症などで外出が難しいお年寄りに動画を通して思い出の場所を楽しんでもらおうと、大阪の大学で福祉を学ぶ学生が高知県出身のお年寄りのために高知市で動画を撮影する取り組みを行っています。

この取り組みは、新型コロナの影響で高齢者施設で暮らすお年寄りの外出が難しくなり、身体や認知機能の衰えが懸念されていることを受けて、大阪の桃山学院大学で福祉を学ぶ学生で作る団体がお年寄りに動画を通して外出したような気分を味わってもらおうと企画しました。

3日は幼少期を高知市で過ごし、現在は、大阪市の高齢者施設で暮らしている90代の認知症の女性に子どものころのことを思い出してもらおうと、学生6人が高知市の高知城や鏡川などを訪れ、スマートフォンやVR=バーチャルリアリティーを撮影する機材を使って動画を撮影しました。

学生たちは事前に女性やその家族から聞き取った情報をもとに、アングルなどを工夫しながら撮影を進めていました。

学生たちは、大阪に帰って動画の編集を進め、来年1月にお披露目する予定だということです。

学生団体の代表の佐藤舜さんは「撮影した動画を見て昔の思い出を呼び起こしてもらい、脳を活性化させることで長生きしてほしいです」と話していました。