県内景気「持ち直し」4か月連続で判断据え置き 日銀高知支店

日銀高知支店は県内の景気について、「一部で弱めの動きがみられるものの、個人消費などを中心に持ち直している」として4か月連続で判断を据え置きました。

日銀高知支店は、国の統計や県内の企業への聞き取りなどをもとに県内の金融経済概況を発表しました。

それによりますと、「観光」は連続テレビ小説「らんまん」の効果が放送後も続いていることや、クルーズ船の寄港で観光客が増えていることから「増加している」としています。

また、「個人消費」は外出の増加や旅行需要の回復を受けて化粧品や雑貨などの売り上げが好調なほか、10月の酒税改定でビールの販売が伸びていることから、「着実に持ち直している」としています。

一方、家電量販店の販売動向について物価高などで買い替えの時期が長期化しているとして弱めの動きになっているとしています。

このため、県内の景気全体について「一部で弱めの動きがみられるものの、個人消費などを中心に持ち直している」という判断を4か月連続で据え置きました。

今後の先行きについて、持ち直しの動きが続くとみられるとした上で、日銀高知支店の藤原文也支店長は「現時点で物価高の影響が個人消費全体を押し下げる動きにはなっていないが、今後の動向を注意深く見ていきたい」と話しています。