新しいデザインの紙幣が高知で報道陣に公開 今後見学会も
来年7月をめどに新しいデザインの紙幣が発行されるのを前に日銀高知支店は14日、新しい紙幣を報道陣に公開しました。
政府は、偽造防止などを目的に一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを一新し来年7月をめどに新たな紙幣を発行する予定です。
日銀高知支店は新たな紙幣について広く知ってもらおうと、14日報道陣に公開しました。
新たな紙幣には、一万円札に「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一。五千円札には、日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子。千円札には破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎の肖像がデザインされています。
新たな紙幣には世界で初めてとなる最先端の3Dホログラムの技術が導入され、紙幣を斜めに傾けると肖像が立体的に見えるほか、従来からの肖像の「すかし」に加え、世界で初めて背景にも高精細な模様が施されています。
新たな紙幣は、日銀高知支店が12月に開く親子向けの催しでも公開されるほか、希望する人に対しては見学会を随時、開くということで、ホームページから応募してほしいとしています。
日銀高知支店の藤原文也支店長は「現在の紙幣より高度な偽造防止の技術や、数字が見えやすいユニバーサルデザインが導入されているので、安心して使ってほしい」と話していました。