高知市の12年前の強制わいせつ事件 被告は起訴内容認める

12年前、高知市の路上で帰宅途中の女性を押し倒しわいせつな行為をした上でけがをさせたとして強制わいせつ傷害などの罪に問われている51歳の元会社員に対する裁判員裁判が始まり、被告は起訴された内容を認めました。

高知市の元会社員、寺田新吾被告(51)は平成23年、高知市の路上で帰宅途中の当時10代の女性を押し倒し、下着をはぎ取るなどわいせつな行為をした上でけがをさせたとして強制わいせつ傷害の罪に問われています。

被告は別の事件で起訴されていて、12年前の事件についても犯行を認め、被害者の衣服に残されていたDNAの型が一致したことから犯行が明らかになりました。

14日、高知地方裁判所でこの被告に対する裁判員裁判の初公判が開かれ、はじめに、被告は起訴された内容を認めました。

続いて、検察は冒頭陳述で「被告は帰宅途中の女性のあとをつけ、後ろから抱きついて下着をはぎ取った上で逃走した。その後、女性は夜に1人で出歩けないほどの精神的な苦痛を受けた」と述べました。

また「この事件のほかにも、おととしから去年にかけて3人の女性の住宅にのぞき目的で侵入するなど性的犯罪を繰り返していた」と指摘しました。

この裁判員裁判は16日論告求刑と最終弁論が行われ、判決は11月20日に言い渡される予定です。